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医療・福祉の給与の伸び、6月から全産業を上回る ただし水準はまだ月2.4万円低い(8月・毎月勤労統計)

元情報
厚生労働省(毎月勤労統計調査 令和8年8月分結果速報)
公開日

30秒でわかる要点

  • 医療・福祉の一般労働者の所定内給与(残業代や賞与を除く毎月の給与)は、8月に329,451円で前年同月比4.2%増。全産業(353,346円・3.8%増)を上回る伸び
  • 伸び率は4月2.4%・5月3.1%と全産業を下回っていたが、6月に4.3%となって逆転し、7月4.3%・8月4.2%と続いている
  • 水準は全産業より月23,895円低い。「医療・福祉」には病院も含まれ、6月は診療報酬の改定も施行されたため、介護だけの動きとは分けられない

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介護スクエアの整理

10月7日に公表された毎月勤労統計調査(8月分速報)で、医療・福祉で働く一般労働者の所定内給与は前年同月比4.2%増でした。全産業の3.8%増を上回っています。
4月・5月は全産業に届いていませんでしたが、6月に逆転し、3か月続けて上回りました。一方で、給与の水準は全産業より月2.4万円ほど低いままです。
■ 何が公表されたか

厚生労働省は10月7日、毎月勤労統計調査の2026年8月分(速報)を公表しました。
従業員5人以上の事業所を対象に、毎月の給与や労働時間を産業別にまとめている統計です。

ここでは、正社員などの「一般労働者」の「所定内給与」を見ます。
所定内給与は、残業代や賞与を除いた、毎月決まって支払われる給与です。
賞与の多い6月・7月も、この数字なら月ごとに比べられます。

■ 医療・福祉と全産業の伸び(前年同月比)

     全産業  医療・福祉
4月   +3.7%  +2.4%
5月   +3.4%  +3.1%
6月   +3.6%  +4.3%
7月   +3.9%  +4.3%
8月   +3.8%  +4.2%

(各月の速報値。一般労働者・所定内給与・事業所規模5人以上)

5月までは全産業の伸びに届いていませんでしたが、6月に逆転し、8月まで3か月続けて上回っています。

■ 水準の差は、まだ残っている

8月の所定内給与は、医療・福祉が329,451円、全産業が353,346円です。
差は月23,895円で、伸び率が上回っていても、この差はすぐには縮まりません。

パートタイム労働者の現金給与総額は、医療・福祉が135,490円(4.1%増)、全産業が115,905円(4.1%増)でした。

■ 読むときの注意

・統計の分類は「医療,福祉」で、病院・診療所・保育所なども含みます。介護だけの数字は出ていません。
・6月は介護報酬の臨時改定(処遇改善)と、診療報酬の改定が同じ月に施行されています。
 そのため、6月からの伸びのうち、どれだけが介護の処遇改善によるものかは、この統計からは分かりません。
・8月分は速報で、後日の確報で値が変わることがあります。

■ 介護スクエアの整理

医療・福祉の給与が、全産業より速いペースで上がり始めたことは、数字で確かめられます。
ただし、10月2日の記事で書いたとおり、8月の介護職の有効求人倍率は3.89倍と、全職業(1.06倍)の約3.7倍です。
給与の伸びが他産業を上回り始めた一方で、水準の差と人手の不足はまだ大きい、というのがいまの姿です。

採用の場面では、「前年より何%上がったか」よりも「地域の他の仕事と比べていくらか」が見られます。
自分の事業所の給与を見直すときは、最低賃金の改定(10月から順次)とあわせて、地域の水準と比べてみてください。
処遇改善や賃上げに使える助成金は、介護スクエアの「助成金・補助金」にまとめています。

公式情報を確認する ↗ www.mhlw.go.jp

正確な内容は必ず公式の発表でご確認ください。本ページは介護スクエアが要点を整理したものです。

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